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学生バイトの年収の壁が今年から上がりました。

 皆さん、こんにちは。

 

梅雨空が戻ってきたと思いきや住んでいるエリアにはよると思いますが真夏のような気温で参ってしまいますね。梅雨特有の湿度も相まってサウナのようなうだる暑さに耐えられない人は私だけではないと思います。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?くれぐれも体調にはお気を付けください。

 

 さて、本日は学生バイトの年収の壁の変化についてまとめていきたいと思います。学生の子供がいらっしゃるご家庭は必見です。

きっかけは昨年10月に行なわれた衆院選

 学生バイトの年収の壁が103万円から150万円に引き上げられたのは令和7年度税制改正によります。そもそもなぜこのようになったかというと昨年10月の衆院選で国民民主党が手取りを増やすをスローガンに年収の壁を見直す一環として提唱していたものが実現したことによります。本来であれば年収の壁を103万円から178万円にすると言って自公国三党が前向きに検討するはずだったのですが結局は123万円になりました。年収の状況に応じて最大160万円となる人もおります。なお、これは2025年と26年の2年限定の措置となります。このような見直しの一環で学生バイトの年収の壁が150万円に決まりました。

 今までは19歳から22歳の子供を扶養している者(たいていは父か母)は特定扶養控除と言って収入から63万円を控除することができます。その条件として子供がバイトで稼ぐお金が103万円以内であれば適用されました。しかし学生はこのようなことに詳しくありません。ばんばんバイトをしていたら103万円以上働いていて63万円の控除を受けられなくなり親から怒られる学生がそこそこおりました。

 今の現状を見ると最低賃金は数年前に比べて毎年コンスタントに上がっていき東京では1,163円まで上昇しました。最低賃金が上がることは喜ばしいことなのですが今までと同じ時間働いていたらすぐに103万円を超えていきます。そこで11月くらいから働けなくなり、ただでさえ人手不足のサービス業に打撃を与えていました。そのような事情から学生側も雇用者側もしっかり働ける環境を整えて欲しいという要望が出ていました。その声が今回の150万円の壁に引きあがり対応するようになりました。

 こちらの表は国税庁の「令和7年度税制改正による 所得税の基礎控除の見直し等について(源泉所得税関係)」というパンフレットに掲載されている情報をご紹介します。

 

 今までは103万円を超えたら一切の控除は受けられませんでした。しかし今年からの制度は150万円以内であれば63万円の控除を受けられます。さらに150万円を超えても段階的に控除額が減らされるので使い勝手が良くなっています。

 

 このグラフを見ると視覚的にわかりやすいと思いますので先ほど紹介したパンフレットの情報を紹介します。学生バイトの収入額に応じて段階的に減らされていくので「0か100か」という嫌な緊張感がなくなりました。

 このような段階的な控除は配偶者特別控除で見られる形です。これに関しては政府もよくやってくれたのかなと私は感じています。

この制度の名前が特定親族特別控除と言います。今年の年末調整の時に申告書を提出しないと控除が受けられなくなるので注意してください。

 

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