
皆さん、こんにちは。
7月も今日を含めてあと2日となりました。ここ数年は記録的猛暑で外出する気も起らないくらいの暑さですね。そんな夏休みに行なわれるイベントとして受験生の子を持つ親なら参加したことがあるかもしれませんがオープンキャンパスという大学が受験生向けに授業体験やキャンパスライフを紹介するイベントがあります。このイベントは通常だと高校2年生までには難航か見学をして志望校を定めて受験勉強に臨むというのが一般的です。
大学の授業料ってどれくらい?初年次にかかる費用の目安
そんなオープンキャンパスなのですが親御さんとして気になるのが学費の問題やそれに伴う奨学金のことだと思います。大学4年間の学費はどれくらいかかるのだろうか?すべて親が授業料を払うことができるのだろうか?子供に奨学金を借りてもらおうか?など色々と考えることがあります。
まずは大学に入学初年次にかかる費用について考えてみます。初年次は授業料以外に入学金がかかります。だいたい30万円くらいかかります。それ以外に授業料がかかり文系より理系のほうが高いのが一般的です。
国公立大学:80~90万円くらい
私立大学文系:120万円くらい
私立大学理系:160万円くらい
だいたいの相場はこれくらいかかります。
大学4年間の授業料はトータルでどれくらいかかるの?
次に大学4年間のトータルの費用はどれくらいかかるのかを見てみましょう。
国公立大学:250万円くらい
私立大学文系:400~500万円くらい
私立大学理系:550~650万円くらい
大学の規模や学ぶ内容によって前後するので大体これくらいなんだなというのをつかんでいただければよいと思います。そう考えると大学で学ぶということは高校までと違い教育費がとてもかかるということがお分かりいただけると思います。ただ行くのではなくて「何を」学んで「将来どう」なりたいかを入学時点である程度決めておく必要があります。何となく進学というには費用がかかりすぎますので注意しましょう。
奨学金にはどんな種類があるのか
大学で学ぶにはお金が非常にかかるということがお分かりいただけたかと思います。そこでその費用をどうするかということについてお話しします。親が教育費を出すというのが理想だとは思いますが高校までの費用とは比べ物にならないほど高いので奨学金を利用するという選択肢があります。奨学金というのは学ぶ学生本人が借りて社会人になって働き始めたら本人が返すという仕組みで成り立っています。子供に負担をさせるということにはなりますので心苦しさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし義務教育ではないですし大学に行って就職を有利にしたいという気持ちで進学するのであればもう大人なのだから自分のことは自分でやりなさい、という考えも成り立つと思います。ここは親御さんの考え方次第かなと思います。いずれにしても4年間の時間と高額の教育費をかけるので学ぶ本人の心構えが重要だということです。
奨学金で思い浮かべる筆頭は日本学生支援機構が提供する奨学金だと思います。50代くらいの世代だと日本育英会という名前が馴染み深いかもしれません。独立行政法人に変わってから日本学生支援機構という名前に変わりました。さて奨学金にはどんな種類があるのか?現在は給付型と貸与型の2種類があります。
給付型
2020年から始まった新しい制度です。このなかでも給付奨学金はその名の通り返済不要の奨学金です。もう1つ授業料等減免の支援というのがあります。こちらは大学の授業料が減額されたり免除される制度です。収入要件など条件がありますので全員がこの制度を使えるわけではありませんのでご注意ください。詳しくは日本学生支援機構のHPをご参照いただき進学資金シミュレーターを使って目安を確認してください。
貸与型
一般的には奨学金というとこちらをイメージされると思います。
第一種奨学金(無利子)
学業成績や収入要件など条件があります。無利子で借りられるので将来返済する際の負担を大幅に減らせます。
第二種奨学金(有利子)
こちらは2万円~12万円の間で1万円刻みで必要額を借りられます。第一種と併用して借りることも可能です。返済するときは利率固定方式か利率見直し方式を選択して返済します。住宅ローンの固定金利と変動金利をイメージしていただくとわかりやすいと思います。見直し方式は5年に1回見直しが入ります。令和7年3月の利率では固定方式が1.641%、見直し方式が1.1%となっています。低金利時代から考えるとかなり金利が上がっております。借りる額も返済できる範囲で借りすぎには気を付けてください。
貸与の場合も進学資金シミュレーターを活用して目安のチェックを必ずしてください。
国の教育ローン
日本学生支援機構の奨学金以外だと国の教育ローンというものがあります。日本政策金融公庫が行っております。上限350万円まで借り入れ可能で大学受験前でも申し込み可能です。令和7年6月時点で固定金利2.85%となっているので第二種奨学金より金利は高めとなっておりますが大学入学前から借りられます。日本学生支援機構の奨学金は大学入学後に振り込まれるので入学金は自分自身で手当しておかなければいけません。そういった用途でも使うことができます。
これ以外にも色んな制度があるのですがこのブログですべてを説明すると膨大な量になってしまうので大まかに知っておいて欲しいポイントを今回はご紹介しました。
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