皆さん、こんにちは。
7月に入り、また食品の値上げが話題になっています。今月はパンやカップ麺など、食卓に欠かせないものを中心に2,000品目を超える値上げが実施されました。「またか」とため息が出た方も多いのではないでしょうか。
そんな中、家計にとって明るいニュースが飛び込んできました。政府が電気・ガス料金の補助を、7月から9月まで再開することを決めたのです。今日はこの補助について、FPの視点から率直にお伝えします。
まず、この補助は素直に「ありがたい」措置です
今回の補助では、電気は1kWhあたり、都市ガスは1立方メートルあたり一定額が値引きされます。経済産業省の試算では、標準的なご家庭で7〜9月の3か月合計でおよそ5,000円の負担軽減が見込まれています。
しかも、この補助を受けるために特別な申請は必要ありません。契約している電力会社・ガス会社を通じて、自動的に料金から値引きされる仕組みです。手続きの手間なく恩恵を受けられるのは、忙しいご家庭にとってありがたいところです。
そして私が何より評価したいのは、このタイミングです。7月から9月といえば、一年で最も暑さが厳しい時期。熱中症を防ぐためにエアコンは欠かせません。「電気代が心配だから」とエアコンを我慢して体調を崩しては元も子もありません。命に関わる猛暑の季節に、電気代を気にせず冷房を使えるよう後押しする——これは理にかなった、良い措置だと思います。良いものは、素直に良いと受け取りたいですね。
ただし、請求額の「見え方」には注意してください
ここで一つ、勘違いしやすいポイントをお伝えしておきます。補助が入っても、夏場の電気代の請求額そのものは、前の月より高くなることが多いのです。理由はシンプルで、夏はエアコンをフル稼働させるぶん、電気の使用量そのものが大きく増えるからです。
そのため、請求書を見て「補助が始まったはずなのに、先月より高いじゃないか。効いていないのでは?」と感じてしまう方がいるかもしれません。でも、それは誤解です。正しくは「補助がなかったら、もっと高かった」と考えるべきなのです。見るべきは請求額の絶対値ではなく、「補助によっていくら値引きされたか」という部分です。検針票や電力会社のサイトには値引き額が記載されていますので、一度確認してみてください。「ちゃんと効いているんだな」と分かれば、余計な不安を抱えずに済みます。
補助と併せてやっておきたい、自分でできる工夫
補助はありがたい仕組みですが、期間は3か月限定です。10月以降も家計は続いていきます。そこで、補助が効いている今のうちに、自分でコントロールできる部分も一度見直しておくことをおすすめします。
まず確認したいのが、契約アンペアと料金プランです。ご家庭の使い方に対してアンペア数が大きすぎると、基本料金を余計に払っている可能性があります。また電力会社の料金プランは種類が多く、生活スタイルに合ったものに変えるだけで年間の負担が変わることもあります。エアコンの使い方も工夫の余地があります。設定温度を無理のない範囲で1度上げる、フィルターをこまめに掃除する、室外機の周りに物を置かない——こうした小さな積み重ねが、使用量そのものを抑えてくれます。これらは補助が終わる10月以降も、ずっと効き続ける節約です。
制度は賢く使い、家計は自分で整える
猛暑の夏に電気・ガス補助があるのは、心強いことです。使える制度はありがたく活用しながら、同時に自分の家計は自分で整えていく。この両輪が、物価高の時代をしなやかに乗り切るコツだと感じています。
まずはこの夏、補助を安心材料にしつつ、契約プランやエアコンの使い方を一度見直してみてください。
それだけで、秋以降の家計がぐっと楽になるはずです。
「うちの場合、どこから見直せばいいの?」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
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